最近、とある物件で
外観のイメージ写真を何回か提案したのち、
柔らかな、
うねるようなデザインをクライアントに求められた。
その後、
スケッチを何枚か書いたり、イメージ写真を探して
眺めてみて妄想するのだが、
どうもリアリティさに欠ける。
スケッチではうねるような立体感が表現できないからだ。
とはいえ、CGを描くにもどんな形にしたいか
はっきり決まっていないので描けない。
そこで、模型を作りながら考えようと思い、
どんな材料が良いか模型材料屋に
探しに行った。
そこで見つけたのが、固まる粘土である。
よく、車の開発でクレイモデルを製作して形を決めるそうだが、
それと同じ手法である。(下記参考写真)
この粘土のすごいところは、昔よく遊んだ紙粘土に比べ、
キメが細かくてスムースな仕上がりになり、
固まった後からでも、削ったり掘ったりできることである。
久しぶりに粘土をこねていると、
無心になり、没頭してしまった。
ちょうど今、2台あるパソコンの前は
スタッフとアルバイトの子が占領しているので、
僕は必然的に残った打合せテーブルで
ノートパソコンで仕事をしていたのだが、
その場所は、クレイモデル製作場となってしまった。
手を動かして形を導くことの楽しさを味わっている。