オオカミとフクロウ
オオカミとフクロウのための内装計画。
敷地は大阪のなんばパークス内(商業施設)
間口8m、奥行10mで、手前真ん中に躯体の柱がある区画であった。従前の内装が、奥にストック、FRをまとめていたので、防災設備を極力変更しないためにも、その計画を踏襲した。
残った8m×8mの、ほぼ正方形の売り場と、共用通路の緩やかなカーブに沿ったファサードのリースラインの中での計画だった。
ファサードの立面を、垂壁の下で切り込みを入れ、壁を店内に押し込んで曲線の壁で構成したイメージである。
曲線のうねり具合を何度も試行錯誤を重ね、曲線の壁に沿うように什器の形状や配置を導き出した。
曲線に沿って店内に導かれた客は、点在する不整形な什器の周りを回遊しながらショッピングを楽しむ。
まるで森の中に迷い込んだかのような、また、上から見てみると海面に船がたたずんでいるような。
さまよいながら買い物ができる、不思議な空間になった。
photo:Nacasa &Partners