S building

大阪市中央区谷町。

鉄骨造3階建ての事務所ビル。
クライアントは舞台設備の会社で、天井が高く(舞台は天井が高くそれに慣れている為)、斬新なデザインのビルが求められた。
会社の機能を”作る、考える、会議”の3つに分割し、それを階毎に積み重ねる。
舞台の幕が開く姿をイメージして、建物自体も舞台の幕が開くと、そこに3つの箱が積み重なった様子をイメージした。
更に3つの箱を少しずつずらし、箱が重なった部分に階段やevの縦導線を設け、屋上のトップライトからの光を、1階まで導くようにした
以上から、3つの機能が縦に分かれていても、開放的な縦導線によって、コミュニケーションが取れ、スタッフの間に会話が生まれ、 会社の生産性をより高める事ができる。
外観は、鉄骨をそのままのフレームで構成し、2階から上部の階を道路側に片持ちではり出させ、まるで道路に向かって浮いているようにしている。

photo:Nacasa&Partners