なにわ旬菜 GAZEBO 北浜

居抜き案件であったため既存を生かしつつも、ハービスプラザエントの上質なイメージに合致し、落ち着いた個室を増やす事が求められた。
そこで、伏見桃山時代のなにわ太閤秀吉の豪華絢爛さをイメージし、「ZIPANGU」をデザインコンセプトとして提案する。
主なマテリアルを、<白><金><杉><銀><黒>の5つとし、部分的に金属の光沢感をプラスしていく。左側の客席壁をお店一番のフォーカルポイントに設定し、障壁画に対するオマージュとして、金色の特殊塗装をベースとしながらも、所々に雲を描くように銀色を塗り重ねる。
天井が高い上部には、漆塗りのような黒艶有り塗装フレームを持つ行灯照明を設置し、壁面のミラーに写り込ませて空間の大きさを強調させる。
椅子の張り地は趣のある光沢のある素材を選定し、手前の間仕切りに用いた金網は、金、銀、ブロンズ色で発色させたステンレス板をランダムな位置で織り込み、光が当たり織り目の小口がキラキラと輝く。艶感を意識したマテリアル構成が、現代のモダンな『なにわ』を表現し、上質な佇まいを醸し出すハレの場を演出した。

“ジパング”をコンセプトにデザインした和食料理店。( リニューアル )
大阪の西梅田ハービスプラザエント5階、上階には劇団四季劇場があり、関西の食材やお酒にこだわった、地産地消がテーマの和食レストランである。
平日でも、ランチに30代後半~50代の幅広い層の女性客がゆったりとしたランチを楽しむのを見かけ、ディナーには近隣オフィスから接待客や団体客が訪れる。

photo:Nacasa&Partners